『文豪の漢文旅日記ー鷗外の渡欧、漱石の房総』が新典社より刊行されました。
2人の青年が描かれてます。さて、それぞれだれでしょうか?
そうです、皆さんお考えくださったとおりと思います。
右上に見えるのが鷗外くん、左下で黒猫を連れて歩いているのが漱石くんです。森鷗外も夏目漱石も「文豪」として有名で、オジサンのイメージが強いですが、彼らにも青春時代はあったのです。この本は、森鷗外がドイツ留学した時の旅日記『航西日記』と、夏目漱石が大学生仲間と一緒に夏休みに房総半島に出かけた旅日記『木屑録(ぼくせつろく)』を読み解いた本です。
2人の旅日記はどちらも漢文で書かれ、漢詩も含まれています。ちょっと読みづらいですが、読み解いていくと、その後の2人の文学作品につながるような抒情や風景に出会うことができるのです。若い鷗外くん、漱石くんといっしょに旅に出かけてみませんか?
表紙のイラストを提供してくださったのは雨郷悠さんです。イラストマップや挿絵も描いてくださいました。旅をしたくなるようなイラストに仕上がっています。ぜひ書店でお確かめください。